■ 湖沼汚泥浄化用

 今日までの汚水浄化方法は微生物処理が主流であるが、この生物的処理方法における欠点の改良や見直しから、浄化処理の手法も多様化してきている。
しかし今日、自然界の循環浄化力を遙かに越えた、人的な有害物質の生成からなる汚染に、人々は自ら苦しむ状態に追い込まれており、この状況の回避は経済社会において、困難な状態におかれている。
これは、環境下でおこる有害物質生成の化学反応60%についての研究が未着手で進んでいないことから、そこでおこる反応が「化学反応」としては正体不明、解説不可能なものになっていることが原因に上げられている。
非常な安定力を持つ有害物質の生成メカニズムを解読することが、この問題を解決する糸口となることも考察できる。

   

■ 総合的見解

 自然界の中で異常に汚泥化がすすむ水辺全箇所においての共通点は、地質にプラスイオンを発生する成分が非常に多くなっていることが上げられる。この地域においては、大気中の物質でマイナスイオン系のものが集結されることになり、体感的には冷える地域となっている。この結果、地中の微生物はプラスイオンを好む保湿菌が多く生息し、水中とその周辺にはマイナスイオンを好む除湿菌が多くなってくることでその生態系を崩している。

   

■ 砒素について

 薬剤中のフェノール類の安定性をはかるために使用されている、水酸化ナトリウムが土質成分のマンガンMnと反応をおこし、フェノール類が遊離する。遊離したフェノール類が、除草剤等に多く含まれるメタン系炭化水素を分離させ、その結果の残留物の一種が砒素である。
近隣河川に流れ出し、河川水質中の微細なケイ素類との水素反応により、砒素として安定する。

   

■ カドミウムについて

 建材を硬質化するとき、また低融点合金の製造時に多く使用されてきたが、今日直接的な使用は禁止されつつある。しかし、天然の鉱物類である角閃石や蛇紋石にも多く含まれており、濾材としての使用や建材類には使用が続けられている。また、蛇紋石等の鉱物の多い地域において、マグネシウム・鉄・マンガンの成分が多くなることも、立地条件において特記すべきことと考えられる。

 大気中では、安定性に欠けるが、水中においてアンモニウムイオンと結合し安定する。

 肥料等の薬剤に多く含まれるアンモニアは河川を流れ、水中にアンモニアイオンとして多量に存在するので、上記の反応は大いにおこることになる。

   

■ 水銀について

 合金類に多く使用されている。また、殺菌・抗菌剤中の塩素性結合物の安定にも多く使用されている。水溶液中では、多量に存在する塩素と反応し、塩化水銀として高い安定性を示す。また、水溶液中で沈殿させるために塩化スズを使用し得られたものは、毒性のない塩化水銀であるとされているが、この水溶液中にリンP成分の存在が多い場合は有毒な塩化水銀の生成が大いに考えられる。

   

■ 三河湾浄化水質改善試験

 以上の見解から、さらに地球表面70%を占める海面の浄化は、まずは安全性を問いたい。一番検討しなければならない重要事項は、微生物への影響である。バランスが崩れつつある自然環境に他のものを足すことには、充分な注意が必要である。微生物が安全に活力を持つことができ、自ら生態系をバランスできる環境づくりを安全につくること、再生できることが重要になる。活力を取り戻した微生物により、自ら安全にもとの良い環境を取り戻すことにより、有害物質の分解に効果的であることを提案。「記憶水:三河湾水質改善の水」を開発、数回にわたって実験を行った。

弱った微生物にとって、まずは生息しやすい水環境を整えることが重要になる。

   

試験法は、2箇所のポイントに20リットルの水をそれぞれ投入する。

   
検査年 判定結果
平成10年 可(水質B)
平成11年 適(水質AA)
平成12年 適(水質AA)
   

その結果、

 投入後すぐに、海水がクリア度を増し、透明に輝き出す。

 毎年行われる全国の海水浴場の水質検査の判定は四段階に分けられており、上位から「適(水質AA)」「適(水質A」「可(水質B)」「可(水質C)」となっている。実験開始以前は下から2番目の「可(水質B)」であったのに対し、翌年からは「適(水質AA)」となり、環境省が三年に一度行う「日本の水浴場88選」に優良水浴場として選定されている。

       
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