本来の生体水は一切の電位を持たず中性である。大気に触れる皮膚表皮や、鼻・目・口内~食道までの粘膜細胞は弱酸性、胃液においては強酸性になっているが、これらはその部位の生体水が酸性やアルカリ性になっている訳ではない。これらは、菌類の異常増殖や消化システムに対応した、アミノ酸やヘモグロビン類の存在によっている。
また、酸性化された水環境の中では、アミノ酸類はそのはたらきができなくなることを知っているだろうか。
実験である種のアミノ酸は、弱酸性や弱アルカリ性の環境ではたらくとあるが、これらはあくまでも体外で人工的に作られた水環境中での実験であり、その生態システムを示すものではない。
このことは、水素Hや水酸基OHとアミノ酸との関わりを明確にしていけばわかりやすい。その他の酸性物質が存在するとアミノ酸の成熟はなく、異なった物質(強酸性物質)を生成してしまう。酒の酵母菌や微生物の増殖時の環境を観察・研究してみると答えが見いだせる。0.02~0.04ph変化により、そのはたらきをしなくなってしまうのである。