この課題の究明は、化粧品メーカーにおいても、まだ解き明かされていない生態メカニズムの探求の必要性が感じられる。今日までに、アロエ・オリーブ油・スクワラン・シルク、様々なものが素肌づくりに語られてきた。

 今日まで、それらのどの部分がどのように・・・いかにして美肌づくりに貢献するのか・・・ということをイメージ図として私達は宣伝媒体で目にしてきた。
そして、「バリアゾーン」という存在をいかにして、通過・浸透させられるかを現在もなお、化粧品メーカーは開発のポイントとして苦戦している。

   
肌本来のはたらきに何が必要なのか、身体の細胞は何を求めているのか。

頭打ちをしている実務化学の世界も、ここで人の科学力を前提とせず、細胞自身に問いかけてみるべきである。

答えは明確に見えてくる。

すべては「水」を解くことで答えが湧き出てくる

 

今日までに語られ、使用されてきた美肌づくり成分は、すべてその成分が肌細胞に必要な訳ではない。いかにして肌細胞に負担をかけずに肌を保水するか、いかに水をとどませるかの手段に過ぎない。

   

ひとつひとつ解読してみよう。

A. アロエなどの美肌有効性を語る植物エキス

  1. ビタミンB2(リボフラビン)・ビタミンB12(コバラミン)・ビタミンB13(オロチン酸)*脂肪・炭水化物・タンパク質の代謝を助ける。
  2. ビタミンE(トコフェロール) *酸化を防いで細胞の老化を遅らせる
  3. ミネラル ヨウ素 *すべての細胞の代謝をコントロールする。

 

植物エキス内では上記の主要3要素が肌細胞に有効性を示す3大物質である。
上記3要素が植物内で充分に存在する植物には、その成分を安定させるために、他の成分も強いものが(多く)認められる。
これらの付随する成分は、肌細胞にとっては、代謝に大きなエネルギーを必要とするものが多く、たまり続けると細胞膜を傷め、害をおよぼすことになる。
単純に各種植物エキスを濃縮し、はたらきを強めるとこの相反する物質成分の存在により、結果的には肌には害をおよぼすことになる。

   
B.人の肌の皮脂に最も近い「油成分」の捜索

 オリーブ油・スクワラン・シルク・馬油など

精妙な人体細胞の構造から、生成される皮脂成分と全く同じ物質は、現代最新の化学力をもちいても創り出すことは不可能である。
自然・天然のものと考えると、人の皮脂に近く精妙なものほど酸化しやすいものになる。
また、酸化しにくいものと考えると、人の皮脂からは遠ざかることになる。
そして、異なる動物性油脂は異物として見地されやすく、植物エキスよりも入りにくく、皮膚の強固なバリアゾーンの通過が難点となり、いかにして、とどまらせるかに化学合成剤が必要とされるのである。

       
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